昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

試写会報告 "The Dreamers" (2003)

学生と警察が衝突する1968年のパリ。アメリカ人学生のマシューは、フランス人姉弟(兄妹?本人たちは、一卵性シャム双生児と主張)イザベル、テオと知り合う。両親が旅行に出たのをいいことに、イザベルとテオは、マシューを一家のアパートに泊め、彼らの世界の中へ引き込んでいく。

"Last Tango In Paris"のベルトリッチ監督。

【映画の原作 今週の米公開予定】 ザ・ドリーマーズ

この映画で頻繁に使われる、クラシック映画からの引用が全部分かるような映画好きには、たまらない作品ではないかと思われます。(そんなのよく分からんというわたしでも、十分に楽しめました)

マシューが体現している「(フランス人に比べると)清潔で、無邪気で、健全で、一見おバカだけれど、結構興味深いやつ」という一昔前のアメリカ人像は、むしろ新鮮な感じがします。ベトナム戦争への徴兵を逃れてフランスにいるマシューの平和主義は、今の世相からいうと皮肉なユーモアもあるような。

イザベルとテオの精神的肉体的癒着は、コクトーの『恐るべき子供たち』を思わせるものです。濃厚な「二人の世界」に、もう一人が混じってきて、バランスがおかしくなる……物語の基本形のひとつですね。

セックス・シーンとヌーディティは、それほど過激ではなかったと思います。
ところで、今、日本では陰毛とか性器に「ぼかし」がはいるのでしょうか?

半分勃起したペニスが映るシーンなどもありました。国によっては映画倫理委員会が難しい判断を迫られる場面かも。若い子たちが互いの限界を試しながら、好きあってしているという文脈なので、許してあげてね、と思うのですが。
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by Erika_Akane | 2004-02-13 23:35 | 映画(映画館)