昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

イスタンブールの闇  髙樹のぶ子

トルコ人と結婚する姪、流美の結婚式に出席するため、津和野の陶芸家、熔子はイスタンブールへ出向く。ところが流美は失跡。流美の婚約者ムラットの生家で、熔子は16世紀に消滅したはずのイズニク・タイルによく似た強烈な朱赤のタイルを見せられる。ムラットの兄で陶芸家のケマルが再生に成功したものであった。流美の結婚計画が、ケマルの技術を盗むためであったのかもしれないことに気付いた熔子は、影で糸をひいていた男、波残と対面する。彼は、熔子の昔の恋人でもあった…。

あらすじをまとめようとして、「いやはや、複雑な話だったんだなあ」と思いました。読んでいる最中は、あまりにもスイスイと読めて物足りない感じだったのに…。これって、よく練って書かれている証拠でしょうか?

髙樹のぶ子は、昔『光抱く友よ』を読んだことがあり、本書も地味地味の純文だろうと予想していたのですが、上品めの熟女向けロマンチック・エロティカという感じで、びっくり。

でも、「上品めの熟女」って、やっぱりイスタンブールくらいエキゾチックなところへでも行かないと、「やりまくり」みたいなことは出来ないのでしょうねえ。

どうでもいいのですが、いとこ同士のセックスって、わたし的には血が濃すぎる感じがします。あと、伯母・姪の両方と肉体関係を持っちゃうとかいうのも。(『源氏物語』なんかもそうですが、想う人の血縁って、そんなにいいのかな…よく分からない世界です)

舞台は広いのですが、登場人物たちの関係が異様に近くて息苦しいというか、ちょっと抵抗がありました。
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by Erika_Akane | 2004-05-09 08:45 | 和書