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昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

Save the last dance (2001) 邦題 セイブ・ザ・ラスト・ダンス

ジュリアード進学を目指すバレリーナ志望のサラ(ジュリア・スタイルズ)であったが、オーディションに失敗すると同時に、母親を交通事故で亡くす。長い間、会ったこともなかった父に引き取られたサラは、在学生のほとんどが黒人というシカゴの高校に通い始める。新しい友人たち、ヒップホップ・ミュージック、新しいボーイフレンド、デレク……。厳しい環境に揉まれながら、サラは母の死に対する罪悪感に折り合いをつけ、再びバレエへの道を歩みだす。

大人のためのティーン映画とでもいいましょうか。(そんなものに対する需要があるのかどうかは別として)

サラが転入する高校、わたしがサラだったら、かなり怖気づきます。北米の大きな都市には、「タフな界隈」が必ずあると思うんですが、正にそういうご近所です。マイケル・ムーアに怒られそうだけど、周りが真っ黒のところにいきなり放り込まれるとなると、やっぱり緊張します。この映画でも正にそうなのですが、若者ギャングの撃ち合いって、結構あるし。

やばい状況でも、めちゃめちゃ落ち着き払っているジュリア・スタイルズが恰好いいというか、とってもクール。

ところが、この冷静沈着な子が、どういうわけかオーデションにおいては、ママや恋人の存在がないとコケてしまうという設定に無理がありません?

ともあれ、定番の道を踏みながらも、ところどころに非常に鋭い台詞があり、(デレクの妹がサラに対して言う「少しまともな黒人男は、あんたのような白人の女にとられて、薬物中毒者や妊娠させておいて責任を持たない男とかだけが、あたしたちに残される…」みたいな言葉)感心させられました。
by Erika_Akane | 2004-05-31 21:09 | 映画(ビデオ・DVD)