昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

Hills Like White Elephants

というヘミングウェイの短編を読み直す機会がありました。

マドリッド行きの電車を待っている男と若い女が、これから女が受ける「手術」について語り合っているという話です。

これ、高校生の時に翻訳で読んだことがあったのですが、その時は何のことだか、さっぱり分かりませんでした。禅問答かと思うくらい意味不明。平易で簡潔に書かれているのに、全然分からない。

後ろについていた解説を読んで、これは中絶について語り合っているところだ、というのが判明したのでした。でも、ヘミングウェイというのは、全然分からん作家だというのが、心に刻まれてしまったのでした……その他の作品の男女のやりとりも、なんかよく分からなかったので。

で、十数年後。
昨晩読んだ時には、二人が中絶について語り合っているのだということがすぐに分かりました。しかも、若い女の苛立ちや不安や悲しみやらが見事に出ているよな~と感心。

今読めば、ヘミングウェイって、もっと分かるのかもしれません。ついでに、若い頃にガツガツ読んだ(読んだつもりになっていた)「世界の名作」と言われる本たちも、昔とは違う味わいかたが出来るのかも。

歳をとっても、残念ながら内側はあんまり変わらないんじゃないかと思っていたので、こういうこともあるんだなあと、ちょっとびっくりしたのでした。
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by Erika_Akane | 2004-06-01 21:17 | 雑感