昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

変身のためのオピウム 多和田葉子

女性の名前の22章からなる22人の女性の物語。それぞれの人物、物語は緩くつながっている。

シュール好きのわたしですが、これはちょっとピタっとこなかったです。(特に中盤。単に飽きちゃったのかもしれないけど)

女性たちの名前は、イオとかテティスとかリムナエアとかニオベ…で、メアリとかエリザベスのようなアングロ名じゃないところ、多和田葉子なのでした。
本文よりちょっと抜粋。

「形容詞こそが大切、名詞はどうでもいい。レダに細い友達がいたら、大切なのはその友達が細いことであって、それが友達であることは、どうでもいい。レダの知り合いには、教養高いのや、脂肪で肉の柔らかくなったのや、休暇中のや、石灰みたいなのがいる。彼女たちは、芸術家でも、母親でも、納税者でもない。」

抜粋部はそうでもないですが、ここまでくると散文詩を読むよう。でも、中間部あたりに「わたしはこれこれについて怒ってるのよ」みたいな、昇華されきれないままの思考や感情も見えて、今一つ…。
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by Erika_Akane | 2004-06-03 21:04 | 和書