昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

カテゴリ:映画(映画館)( 40 )

映画監督Hubert Davisの父は、Hubertの母(白人)と恋に落ちながらも、黒人女性と結婚。息子をもうける。しかし、その一方でHubertの母とも関係を続けた。成人したHubert Davisが、異母兄、その母、自身の母、父とインタビューを重ねながら、家族の歴史を追う……。

Ryanと二本立てで上映していたのを見ました。

わたしは、これは嫌いです。映画が嫌いなのではなく、Hubert Davisの父が嫌。いくら当時は白人と黒人が結婚するのは論外だったとはいえ、罪のない女性を巻き込んで結婚し、みんなを泣かせながらも(異母兄がとーーっても可哀相でした)、自分は結構平然としているのが信じられません。(←映画では、そういう風に描いているわけではないんですが、わたしの目にはそう映る)「当時は黒人と白人が…」って、いいわけに過ぎないんじゃないの!と思いました。

Hardwood について nfb.ca
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by Erika_Akane | 2005-02-25 06:33 | 映画(映画館)

Ryan (2004?)   邦題不明

かつてアニメ・クリエーターとして活躍し、アカデミー賞候補にまでなったライアン・ラーキンは、モントリオールで路上生活をしている。そんな彼を若手のアニメ・クリエーターが訪れ、ライアンの過去、現在、アート、アルコールと金……について語り合う。

カナダ産映画で、短編アニメーション部門でアカデミー賞候補になっている作品です。昼休みに図書館で上映されていたのを見ました。

アニメーションを観るというより、アーティストの世界観を体験するという感じ。表現の仕方が独創的である上、ストーリーにも非常に心を動かされました。

映画自体は月曜日に見たのですが、火曜日夜にCBCでこの映画についてのドキュメンタリー番組がかかっており、それも見ました。番組の中で、ライアン本人が出来上がった映画を鑑賞してました。感想を聞かれて、言葉が出ないでいる様に胸が詰まりました。

ライアンは、コカイン中毒になったのがまずかったのですが、薬物依存にいたる原因も、彼の育った家庭環境や才能、気質などが複雑に絡んでいるわけで、痛ましいかぎり。

ちなみに、現在、ライアンは再びアニメーションの製作にとりかかっているそうです。とってもほっとしました。

短編アニメ部門って、オスカーをとったからといって世界的に上映されるというわけではないと思いますが、受賞して欲しいなあと思います。

Ryan についてnfb.ca
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by Erika_Akane | 2005-02-25 06:17 | 映画(映画館)
1904年生まれのカナダ人画家Pegi Nicolの短い生涯を、彼女の作品・手紙をまじえて綴るドキュメンタリー映画。

先の日曜日に美術館で上映されていたのを見ました。

保守的というか、たぶん当時としては普通の家に生まれたペギーが、当時としてはぶっとんだ(変わった服装、画家を目指す、『ユリシーズ』を愛読、ヌードを描く、30過ぎまで未婚…)進路をとった結果、母親と決裂、何人もの男性との実らない関係、中絶、貧困生活をたどり、おそらくは絵の具の有害物質のために癌で死んでしまうまでのタフな生活が、淡々と描かれています。

主役は彼女の作品で、特に水彩画や、ニューヨークに移ってからの「群像画」とでもいうべき作品の色彩が、非常にいきいきとしていて印象的でした。もう少し遅く生まれていたら、もっと楽に生きられただろうに…と思います。

それにしても、カナダ国内でもあまり知られていない画家の生涯を映画にするって、製作陣は勇敢。

Something Dancing About Her 公式ページ
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by Erika_Akane | 2005-02-16 05:33 | 映画(映画館)
ボクシングトレイナーのフランキー(クリント・イーストウッド)のもとに、マギー(ヒラリー・スワンク)がやってくる。ホワイト・トラッシュを自覚するマギーは、女子ボクサーなると決めている、31歳のウェイトレス。初めは相手にしなかったフランキーだが、マギーの決意に心を動かされ……。

わたしはボクシングには興味がないし、好きではありません。(ロッキーも見ていない)そんなわたしでも大感動。ボクシング嫌いの人でも一見の価値はあると思います。映画館で観る人はマスカラを控えめに。ハンカチとちり紙を忘れずに!(映画館の中は鼻をすする音でいっぱいでした)ユーモアもあるのだけど、最後は泣きに走ります。

ネタバレ(というか…)注意!!


登場人物(中心人物)たちが、みんな孤独で、過去を背負っていて、どちらかというと「負け犬」サイドで、そういう人たちが、ひっそりと寄り添っていく感じがいいです。

フランキーがマギーの熱意と決意に押されて、彼女の夢を実現していく過程も素敵なのですが、そんな彼女の頂点が打ち砕かれてからの終盤が圧巻。

トピック的に相当重いし、ラストはモラルとしてかなり難しい。(ボクシングだけに生きたマギー((とフランキー))の場合、こういう結末は仕方がない…と思いました。ただ、場合によっては、これはまずい)

ところで、わたし自身、「肉親の絆・愛」みたいなのは、あんまり信じていないのですが、それにしてもマギーの親兄弟はひどすぎ!!

Million Dollar Baby  英語公式サイト

Million Dollar Baby  imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-02-08 03:06 | 映画(映画館)
テキサスの石油関係事業による資産家(父からの遺産)であったハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、ハリウッドに乗り出し、前代未聞の制作費をかけて『ヘルズ・エンジェルズ』という映画を撮る。ハンサムで大金持ちのハワードは、キャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)をはじめとするハリウッドの女優たちと華やかな交際を展開。飛行機を愛するハワードは、やがて航空産業へも手をのばす……。

オスカーの声が高い一方で、ハワード・ヒューズをアメリカン・ヒーロー化しすぎている、という批判もある話題のAviatorを見てきました。

後に隠者となって死んだヒューズの精神的な危うさがかなり出ていて、そんなにヒーロー化しているとは思いませんでした。「汚い」と思ってしまったものには触れないとか、食べられないとか、引きこもりになっちゃうとか、特定の言葉を繰り返さずにはいられなくなるとか、「こりゃあ、やばいよね~」と思う一方で、感覚的には同感できる部分が結構あります。また、「この人狂人!」と思いつつも、最後の大飛行機を飛ばすところでは、応援せずにはいられなくなってしまうのでした。

個人的には、とっても楽しめました!昔のハリウッドの様子、ロマンス、飛行機!、仕事、狂気、産業界の競争など、誰でも何か楽しめるものが入っているのではないかと思います。(3時間ですもの)

ケイト・ブランシェットのキャサリン・ヘップバーンは、顔は全然似ていないのに、声や話し方(『フレンズ』のフィービーがキャサリン・ヘップバーンの物まねをしているのを思い出して笑っちゃいましたが)や態度が、とてもよく似ていました。

Aviator 公式サイト

Aviator imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-12 02:07 | 映画(映画館)
1870年代パリ。オペラ座には、「怪人」と呼ばれる謎の存在についての噂があった。音楽的天才である怪人は、クリスティーヌという孤児を歌手として密かに訓練し、オペラの主役で歌うまでに育て上げる。しかし、クリスティーヌは青年ラウルと恋に落ち、彼女を愛してきた怪人は……。

舞台版ミュージカルの映画化(ミュージカルのまま)です。舞台版はかなり前にトロントで見たことがあります。忘れていたところが、ぐんぐん思い出されて、相当忠実に映画化!という気がしました。

舞台版に忠実に、tacky大炸裂みたいな部分もあるんですが、(白馬に乗って、クリスティーヌ救出に現れるラウル!墓石の上から飛びかかる怪人!傷を負うラウルはもちろん白いひらひらシャツを着用!!鮮血!辺りは雪!……などなどきりがないので止めます)もう、これはこれで、楽しまなきゃ損かも…。

告白しておかなければなりませんが、わたしはこの「オペラ座の怪人」というキャラクターに魅了されております。大好きな想像上の人物の中の一人です。天才的でありながら、深いコンプレックスがあり、ほとんど狂人で、危険で、大きな劇場の舞台裏および暗く入り組んだ地下道に住んでいる……って、とーってもfascinating!!これって、文型版マッド・サイエンティストみたいなアーキタイプなんでしょうか?

というわけで、この映画がよかったのか、そうでもないのか、はっきりいって、よく分かりません。(舞台版にかなり近いことは確か。ただし、怪人の悲しい過去がクリアなあたり、ちょっと違うかも)できれば、全然違う演出とか解釈とかパロディを見てみたい気がします。

オペラ座の怪人 日本語公式サイト
The Phantom of the Opera 公式サイト
The Phantom of the Opera imdb.com
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by Erika_Akane | 2004-12-22 02:38 | 映画(映画館)
前作での被害者、トニー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)は、「オーシャンズ11」のメンバーを一人一人捕まえ、彼から盗んだ金を二週間以内に利子付きで返させることを強要する。ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)のもとに集結したメンバーはヨーロッパへ向かうが、そこでは、ラスティー(ブラッド・ピット)の元恋人である、刑事イザベル(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)と、謎の大泥棒ナイト・フォックスが彼らの仕事の障害となる……。

逆転また逆転のストーリー。

豪華キャストによる、お洒落でスピーディーなエンターテイメント!です。

後半には、ブルース・ウィリスも、本人として登場。(ジュリア・ロバーツもある意味、本人として…)

マット・デイモンはコミカルな味を出しています。この映画のキャサリン・ゼタ・ジョーンズは、非常にいいですねえ。

本当に妊娠中であったのであろうジュリア・ロバーツは、相当やつれていて痛々しい感じです。元気はいいのですが。

それにしても、11人って多すぎません??最後のパーティー・シーンなんかは、とっても楽しそうで、11人(+1)はパーティー(飲食と語り)をするのにはちょうどいいのかも……と思うのですが、チームとしての11人は、誰がどのスペシャリティーなのかや、人格的な特徴はおろか、名前も覚えられません。(わたしとしては『イタリアン・ジョブ』くらいが最大人数かな。)

oceans12 日本語予告編

oceans12 imdb.com
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by Erika_Akane | 2004-12-17 23:57 | 映画(映画館)

The Centre (2004) 邦題不明

ヨーロッパの地理的中心を見つけ出そうとするクエスト!ドイツ語・ポーランド語、英語字幕。

市内のフランス・ドイツ映画祭(という大々的なものではないのですが…)の一旦として、地元大学の講義室で無料上映されたのを見ました。

これ、はっきりいって無茶無茶な映画です(いい意味で)。ドキュメンタリーだと思うんですが、そういう説明は一切なし。科学的にヨーロッパの中心を見つけ出す――とかいうのではなく、「ヨーロッパの中心」を名乗っている多くの田舎町に出かけて、人々の様子を撮影したのをつなげた感じ。

「ヨーロッパの中心」を名乗っている町は、ドイツからオーストリア、ポーランド、リトアニアまで点々としているのですが、どこもかなりの田舎。それが、どこもロー・キーで、意味不明のことをやっていて、でへへへっという感じの笑いがあって、みんないい味を出しています。

特にすごいのはリトアニア。野原の真ん中の掘っ立て小屋に住んでいる老夫婦の会話。「ヨーロッパなんて言っても、何にもいいことないね」「おいらの親父はウォトカを飲んだくれて金をすった後、首を吊って死んだよ」「そういえば、伯父さんもウォトカばっかり飲んでいた後、首を吊って死んだなあ」「兄貴も首を吊って死んだなあ」「みんなウォトカ飲んで、首吊って死ぬねえ」「リトアニアってとこは、おかしな所だよ、ハハハ…」みたいな笑い。

どういうわけか分かりませんが、粗大ゴミのTVが何百個も山積みになっている場所があったり…。

日本公開はおろか、アメリカで公開になるのかどうかも分からない映画ですが、この独特のユーモア感覚はいいですねえ。

いいリンクが見つけられなかったので、UKでの映画祭に出品された時のものらしいサイトにリンクを張っておきます。

The Centre 参考サイト
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by Erika_Akane | 2004-12-11 04:39 | 映画(映画館)
環境保護運動をする冴えない詩人のアルバートは、ハッカビー・デパートのエクゼクティヴで何においても「勝ち組」にみえるブラッド(ジュード・ロウ)と競争しなければならない状況になった時、「実存主義探偵」(ダスティン・ホフマン、リリー・トムリン)に、自分の人生において何が問題なのかを探し出してもらおうと(直接の依頼理由は、彼の人生に顔を出すようになった謎の黒人の存在)する……。

これも、トロント国際映画祭で公開になった後(ダスティン・ホフマン自ら宣伝のため来トロント)、北米各地で公開になっています。

コメディとしては、『Being Julia』よりも、大笑い……というか、個人的な趣味として、こういう哲学的+はちゃめちゃナンセンス+みじめさ+コメディのミックスに弱いような気がします。

内容的には(世界や人生の意味とか、どのようにそれが動いているかとか)、結構みんな頭の中で考えていたり、人生のどこかで実感したりすることで、そんなに斬新というわけではないと思いますが、それを映画として、映画館でいろんな人と一緒に観て、大笑いできるのって楽しい。

アルバートの相棒になるマーク・ウォールバーグが、とってもおかしかったです。あと、ちょっとだけ出ているシャナイヤ・トウェインは本人なのね……。

ちなみに、題名のheartは、ハートマークなんですが、出し方が分かりません。
(原題はI Love Huckabees としても知られています)

I Heart Huckabees 公式サイト

I Heart Huckabees  imdb.com
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by Erika_Akane | 2004-11-15 02:13 | 映画(映画館)
【Trailer】原作はサマセット・モームの「劇場」 「Being Julia」

1930年代ロンドン。年配大女優ジュリア(アネット・ベニング)は、アメリカ人青年トムに言い寄られ、年甲斐もないような恋に落ちる。しかしやがて、野心的な若い女優とトムとの関係(および、同じ若い女優と自分の夫との関係)を知ったジュリアは……。

トロント国際映画祭で初上映となった後、今住んでいる所でもかかるようになったので、映画館鑑賞しました。

復讐劇というと恐いですが、コメディです。ジュリアに「演技指導」する霊(?)が笑えます。自然な皺や、化粧崩れした顔をおおいにさらして、熱演のアネット・ベニングが素敵。

劇中で、ジュリアの復讐が達成されるところでは、「あっぱれ」という感じ。その後、打ち上げにいかず、独りでビールを飲むジュリアの物思いにふける顔、心に残ります。

最近、よく思うのですが、女性が上手に歳をとるのって、男性よりもずーっとむずかしくないですか……?

Being Julia 公式サイト

Being Julia  imdb.com
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by Erika_Akane | 2004-11-13 04:23 | 映画(映画館)