昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

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L.A. 旅行

1月25日から28日まで、休暇でハリウッドに行ってきました。

L.A.は初めて。

・スターの家ツアー(ミニバスで、サンセット大通りやハリウッド・ヒル、ビバリーヒルズなどをめぐり、スターの家、よく遊びにいくナイトクラブ、映画の撮影に使われた場所・家を見る)
・ユニバーサル・スタジオ(ハリウッドのユニバーサル・スタジオは、実際に映画制作に使われている)
・ハリウッド・ヘリテージ博物館(映画・TVショーのセット、ビデオに音響効果を入れてみるなど)
・ハリウッド・ヒストリー博物館
・コダックシアター・ツアー(アカデミー賞授賞式が行われる劇場の内部ツアー)
など、完全に観光客してきました。

カナダ東部から這い出していくと、L.A.の暖かさは奇跡のようなのでした…。それから、日本人観光客の多さにもびっくり。あんなにたくさんの日本人を一度に見ることが出来たのは非常に久しぶりです!

L.Aは広大で、地区による貧富の差の著しさに唖然としました。ビバリーヒルズとかはよさげですが、メトロに乗っていると、おっそろしくやばそうな地区も(それも、かなりの大きさ)見えて、こんなところに生まれ育つのは大変だろうな…と思わずにはいられないのでした。

それでも、その辺で会うアメリカ人はとってもフレンドリーで親切で、「アメリカ人は大好きだけど、ブッシュは”困ったちゃん”」という、カナダにおける一般的な見解に、納得がいきました。
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by Erika_Akane | 2005-01-31 09:17 | 雑感
詐欺師として、若手のフランクと共に働くロイ(ニコラス・ケイジ)は、神経症的な潔癖症であった。大金を貯めながらも個人的な人間関係のない生活をするロイ。ある日、フランクに紹介された精神科医に、過去の人間関係でひっかかるものを問われたロイは、14歳になる娘がいるかもしれないと打ち明ける。その娘、アンジェラと会った時から、ロイの生活は大転換をとげる……。

ネタバレ注意!!!



久しぶりに、すっきりとだまされました。こういう展開になるとは、思いもつかなかったです。(ただし、「逆転があるぞあるぞ」と思って見ると、最初から分かってしまうそうな……)

ロイ(に限らず…)人の弱いところを突くのは、「騙し」の基本とロイも娘に講義していますが、こういう弱点をつくとは……。5秒ほど、非常に胸が痛みましたが、なんとなくいい感じに終わっているので、後味は良いです。

ロイとアンジェラの父娘関係は、まさに幻であるし、残酷でもあるわけですが、最後に、お互い「楽しかったよね」と言い交わすように、どこか心温まるものがあるのでした。

Matchstick Men 公式サイト

マッチスティック・メン 日本語公式サイト

Matchstick Men  imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-25 04:15 | 映画(ビデオ・DVD)
金が底をつき、車を取り上げられそうになった、売れないシナリオ・ライターのジョー(ウィリアム・ホールデン)は、追跡をかわそうとするうちに、不思議な大邸宅に転がり込む。そこには、サイレント映画時代の大スター、ノーマ(グロリア・スワンソン)が、自分だけの世界に生きていた……。

死んだ主人公が、時にジョークなどを交えながら死に至るまでの6ヶ月を語ります。ブラックユーモアに満ちていますが、それだけではない映画。1950年作ですが、古さが全然感じられませんでした。

ノーマの住んでいる世界、マイケル・ジャクソン(ファンの方、ごめんなさい!)なんかも、こんなふうに暮らしているんじゃないかしら、と思わずにはいられません。
それをいうなら、「売れないシナリオ・ライター」も、今も昔も変わりなく、同じような悩みと願望を抱えていると思われますし…。

ぶっとんでいながらも、真実味のあるキャラクターが揃っている中で、特にすさまじいのが、執事(?)のマックス。ノーマに対して異様に忠実なマックスの正体には愕然!!ノーマ以上に鬼気迫るものがありません?

ラスト・シーンの盛り上がりぶりも凄まじいです。『ジェーンに何が起こったか?』に、似ていなくもないんですが、こっちのほうが先なんですねえ。これはすごい。

Sunset Boulevard  imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-24 02:19 | 映画(ビデオ・DVD)
軽犯罪によって暮らしているミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)は、ある日、警官を殺してしまう。ミシェルはパリに逃げ、ジャーナリスト志願のアメリカ人パトリシア(ジーン・セバーグ)の元に転がり込むが、警察の手は着々と迫ってくる……。フランス語、英語字幕。原題はA bout de souffle。

ずーっと前に、一度、日本語字幕で見た覚えがあります。その時と、ものすごく印象が変わってびっくり!

前に観た時は、まだ映画をそんなに見ていなかったし、日本に住んでいたし、「あ、そう」みたいな感じだったのですが、今回は、この映画の独特さとか、遊び心とかに感心。ジーン・セバーグの可愛らしさにも、前は気付かなかったような……(一体、何を見ていたのか?)

あと、この映画の感触って、北野映画に似ているような(というか、北野映画が似ているのでしょうね)気がしました。

警官がパトリシアに伝えるミシェルの最後の言葉、英語字幕だと、little bitchなんですが、日本語字幕では何だったのだろうと気になりました。(もしかして、「勝手にしやがれ」?)ただ、この英語字幕、フランス語と結構違うところがあるようです……原語で分かると一番いいのでしょうねえ。

Breathless imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-21 23:32 | 映画(ビデオ・DVD)
エジプトのピラミッドに宝物が埋まっているという夢を見た、スペインの羊飼いの少年サンチャゴは、不思議な王の助言を受け、宝物を手に入れるための旅に出る……。

世界各地で読まれているブラジル作家によるベストセラーをAlan R. Clarke + Paulo Coelhoの英訳で読みました。(日本語題は『アルケミスト』)

文学として読むと、lame…。(Alice Munroの後だったからかもしれません。ひねくれた個人の見解です)途中から、「これはセルフ・ヘルプ本」というカテゴリーで読みすすめました。

セルフ・ヘルプ本として読むといい感じではありますが、フェミニストは腹を立ててもよくないでしょうか??わたしはフェミニスト・フェミニスト的見解はしないほうですが、この本に出てくるファティマ(サンチャゴが恋に落ちるオアシスの少女)の扱いにはびっくり。

少年の「宝物」はピラミッドに埋まっていて、それを手に入れるために大冒険を続けるのですが、少女の「宝物」は「彼女を見つけ出した少年」であって、後はひたすら彼が帰ってくるのを待たなきゃいけないって……。「砂漠の女」とかなんとか言ってはみても、これって結局、男にとっての「都合のいい女」ではないでしょうか。

繰り返されるテーマというか、頻出フレーズは、
Follow your heart
When a person really desires something, all the universe conspires to help that person to realize his dream. (本文引用)

ということで、人生に行き詰まりを感じた時、迷いを感じている時などに読むと、元気の出る本だと思います。

Alchemist amazon.com

アルケミスト amazon.co.jp
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by Erika_Akane | 2005-01-16 13:04 | 洋書
イーベイ・ジャパンって、一体どうして消えてしまったのでしょう??イーベイが消えちゃった国って、珍しいほうなのではないでしょうか。(全然よく分かりませんが)

イーベイ・ジャパンが出来たのも消えたのも、わたしが日本を出た後のようなので、さっぱり分かりません…。
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by Erika_Akane | 2005-01-14 03:30 | 雑感
テキサスの石油関係事業による資産家(父からの遺産)であったハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、ハリウッドに乗り出し、前代未聞の制作費をかけて『ヘルズ・エンジェルズ』という映画を撮る。ハンサムで大金持ちのハワードは、キャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)をはじめとするハリウッドの女優たちと華やかな交際を展開。飛行機を愛するハワードは、やがて航空産業へも手をのばす……。

オスカーの声が高い一方で、ハワード・ヒューズをアメリカン・ヒーロー化しすぎている、という批判もある話題のAviatorを見てきました。

後に隠者となって死んだヒューズの精神的な危うさがかなり出ていて、そんなにヒーロー化しているとは思いませんでした。「汚い」と思ってしまったものには触れないとか、食べられないとか、引きこもりになっちゃうとか、特定の言葉を繰り返さずにはいられなくなるとか、「こりゃあ、やばいよね~」と思う一方で、感覚的には同感できる部分が結構あります。また、「この人狂人!」と思いつつも、最後の大飛行機を飛ばすところでは、応援せずにはいられなくなってしまうのでした。

個人的には、とっても楽しめました!昔のハリウッドの様子、ロマンス、飛行機!、仕事、狂気、産業界の競争など、誰でも何か楽しめるものが入っているのではないかと思います。(3時間ですもの)

ケイト・ブランシェットのキャサリン・ヘップバーンは、顔は全然似ていないのに、声や話し方(『フレンズ』のフィービーがキャサリン・ヘップバーンの物まねをしているのを思い出して笑っちゃいましたが)や態度が、とてもよく似ていました。

Aviator 公式サイト

Aviator imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-12 02:07 | 映画(映画館)
昔風のやり方のオーナー(アレック・ボールドウィン)のカジノで、「クーラー」として働く、疫病神のような不運男バーニー(ウィリアム・H・マーシー)。しかし、カクテル・ウェイトレスのナタリーと愛し合うようになった時、彼の不運を呼ぶ力に異変が起こる……。

クーラーというのは、勝ち続けているプレーヤーがいるテーブルへ行って、その勝ち運を止めるというカジノの特殊な職業。映画の中では、わーっと湧いているテーブルのところへバーニーが行くと、勝ち運がたちまち負け運に変わって、「あーあ」とテーブルが沈みます。本当にそういう職業があったのかどうか分かりませんが、何となく「そういうのって、ありそうだよな~」と思えるお仕事。

映画館でみた予告編とビデオの箱のプロットラインから、コメディと勘違いしていましたが、かなりヘビーです。バーニーの徹底したLoserぶりを見ているだけでも落ち込むのに、バーニーと恋に落ちるナタリーも、不幸な過去を背負う女。さらに、アレック・ボールドウィンが演じるオーナーの残酷さがほんとに恐ろしい!

笑える部分もあるし、結末は『リービング・ラスベガス』より、ずっと救いがありますが、それでも途中、息がつまりそうに不幸でバイオレントなのでした。

The Cooler 公式サイト

The Cooler imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-08 01:50 | 映画(ビデオ・DVD)

Runaway by Alice Munro

結婚生活に疲れ、ふとしたことから家出を企てた若い女性を描いたRunawayをはじめ、カナダの(やや)田舎、やや昔を舞台にした8つの短編集。

↑無茶苦茶なまとめでごめんなさい!(短編の粗筋まとめって難しくない?)

この短編集は圧巻です。どの物語も淡々としていながら、最後にはものすごく暗いというか重いものが感じられます。Runawayなんて、最後のところで「うおう、やられた!」と呆然としてしまいました。別にトリッキーなストーリー展開なのではなく――はじまりは地方在住主婦地味地味真っ当短編みたいだったのに、この異様な暗さは何?!という衝撃です。ファンになりそう。

Alice Munroは短編の名手として名高く(カナダのチェーホフとかいわれている)、カナダでは文壇の大御所です。カナダでちょっと本を読む人なら、まず間違いなくAlice Munroの名前は知っているというところ。様々な賞も獲っています。

ところが、インターネットでちょっと探したところでは、日本では『木星の月』くらいしか翻訳が出ていないようです。そんなのってありなのか…とびっくりしました。(といいつつ、わたしも、Alice Munroをちゃんと読んだのはこれが初めてだったのだけど)地味すぎるのでしょうか?風土がにじみ出ていすぎるのでしょうか?

Runaway  amazon.com
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by Erika_Akane | 2005-01-06 04:54 | 洋書
宅配便フェデックスの社員として世界を飛び回り、精力的に働くチャック(トム・ハンクス)には、たぶん結婚するであろう恋人ケリー(ヘレン・ハント)がいた。クリスマスにも会社のジェット機に乗って、忙しく働くチャックであったが、飛行機は南洋で墜落する。ただ一人生き残ったチャックは、孤島に漂着する……。

墜落の場面は、かなりの迫力。これって、飛行機の中では上映できないですねえ。(機内で上映しているの、ご覧になった方いますか?)

以下、ちょっとネタバレ。


孤島での生活は、まあこんなものだろうという感じですが、ここでユニークなのがバレーボールの相棒ウィルソン。顔を描いたバレーバールを相手に口論したり、命がけでウィルソンを助けに行ったりするチャックは、客観的に見ると相当やばい人。(ストリート・カーでこういう人が隣に座ると困惑ですねえ…)でも、映画の中では完全に引き込まれて、2人の別れの場面ではついつい涙ぐんだりしてしまうのでした。

4年後、何とか孤島を脱出して、奇跡の帰還を遂げたチャック。しかし、愛しのケリーはすでに他人の妻だった!というのも、まあこんなものだろうと思うのですが、それにしても、彼女はチャックからの婚約指輪をどうしたんでしょう?子供までいるというのは、少し早すぎないか……。
Cast Away imdb.com
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by Erika_Akane | 2005-01-04 12:30 | 映画(TV)