ケーリー・グラントの守護霊(カイル・マクラクラン)と共に生きてきた、カナダ育ちのイスラム南アジア人(先祖はインド出身)アリーム。彼は、現在ロンドンで英国人ボーイ・フレンドと共に暮らしている。そこに、彼がゲイであることを知らずにいるアリームの母が訪れてきて……。
ケーリー・グラントの守護霊については、ウディ・アレンの『ボギー!俺も男だ』のハンフリー・ボガードを思い浮かべてください。そこに、『マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング』風のエスニック要素を織り交ぜ、さらにゲイ・カミングアウト劇も詰め込んだ、心温まるラブコメです。
UK・カナダ共同制作で、ロンドンのかっこいいところと、トロントのしょぼい部分とがもろに出てきます。ケーリー・グラントがトロントの悪口を言うたびに、劇場内は大爆笑。カナダ人のユーモア感覚には、「自分たちを笑いのめす」という部分が大きいと思うのですが(『サウス・パーク』や『シンプソンズ』でも、カナダが笑われるとバカうけします)度量が大きいわねえ、と感心させられます。
アリームのお母さんが、インド版ハル・ベリーという風貌で、無茶無茶美人。つっこみ役のケーリー・グラントが、おおいに笑わせてくれます。インド系ゲイ青年に、ケーリー・グラントの霊がついちゃうっていう発想が素敵。それも、ケーリー・グラント本人というより、映画のキャラクターとしてのケーリー・グラント。
ただ、これ日本公開になるのかどうか、公開になったとしても、うけるかどうか疑問です。『ビッグ・ファット・グリーク…』も、ここでは大うけだったのですが、日本ではそんなでもなかったんですよね。民族ジョークや宗教ジョークと同じで、生活環境によっては理解が難しいコメディのような気がします。
Touch of Pink 公式サイト
ケーリー・グラントの守護霊については、ウディ・アレンの『ボギー!俺も男だ』のハンフリー・ボガードを思い浮かべてください。そこに、『マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング』風のエスニック要素を織り交ぜ、さらにゲイ・カミングアウト劇も詰め込んだ、心温まるラブコメです。
UK・カナダ共同制作で、ロンドンのかっこいいところと、トロントのしょぼい部分とがもろに出てきます。ケーリー・グラントがトロントの悪口を言うたびに、劇場内は大爆笑。カナダ人のユーモア感覚には、「自分たちを笑いのめす」という部分が大きいと思うのですが(『サウス・パーク』や『シンプソンズ』でも、カナダが笑われるとバカうけします)度量が大きいわねえ、と感心させられます。
アリームのお母さんが、インド版ハル・ベリーという風貌で、無茶無茶美人。つっこみ役のケーリー・グラントが、おおいに笑わせてくれます。インド系ゲイ青年に、ケーリー・グラントの霊がついちゃうっていう発想が素敵。それも、ケーリー・グラント本人というより、映画のキャラクターとしてのケーリー・グラント。
ただ、これ日本公開になるのかどうか、公開になったとしても、うけるかどうか疑問です。『ビッグ・ファット・グリーク…』も、ここでは大うけだったのですが、日本ではそんなでもなかったんですよね。民族ジョークや宗教ジョークと同じで、生活環境によっては理解が難しいコメディのような気がします。
Touch of Pink 公式サイト
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by Erika_Akane
| 2004-07-16 22:09
| 映画(映画館)