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昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane
トロントで暮らす、金持ちのヒンデゥ・インド人青年Rahulは、カナダのブリットニー・スペアーズと称される白人女性キンバリーと交際していたが、キンバリーが事故死。母と祖母からインド人の結婚相手を見つけるように強制されたRahulは、バーで出会ったエスコート・サービスの女性スーと、婚約者のふりをするという契約を結ぶ……。

日本にいた頃、映画ファンの間で一時期「インド映画」が流行ったのを覚えています。「ボリウッド映画」とも称される、ミュージカル仕立て+メロドラマチックな恋愛映画。そのパターンを使ったカナダ産映画です。

いきなり歌と踊りは始まるわ、ファンタジー場面になるわ、幽霊はでてくるわ……、映画館で、たくさんの人(特にトロントの映画愛好者たち)と一緒にみたら、とっても楽しかっただろうなと思わずにはいられませんでした。

トロントのウォーター・フロント周辺多出です。ドラッグ・クイーンの中に「エンザ・ザ・スーパーモデル」(ものすごく地元ネタですみません…)がいた!と思ったのはわたしだけ??

写真のでているサイトにリンクをはっておきます。

www.haro-online Bollywood / Hollywood

imdb.com Bollywood / Hollywood
# by Erika_Akane | 2005-02-16 04:43 | 映画(ビデオ・DVD)
「ベスト・イン・ショー」(一等)を狙って、メイフラワー・ケンネルクラブ・ドッグショーへ出場する飼い主と犬たちを追う、ドキュメンタリー風コメディ。

左足が2つある男と、むやみに男たちから「覚えてる?」と声をかけられる妻。精神分析医(心理カウンセラー?)に通う、神経質な若いヤッピー夫婦。ゲイ男性カップル、非常に高齢の男性と仮面夫婦している、セクシーな若い女性……などなど、一風変わった飼い主たちの描写が、「いかにも!」という感じで笑えます。(皮肉系)

ショーが始まってからの、中継をする男性のコメントも爆笑。

ちょっと探しただけでは、日本で公開されたかどうか分かりませんでした。(なんとなく、日本公開になる映画を選ぶ人々の趣味に合っていそうな気がするので、公開になっているのではないかと思うのですが…)邦題を知っている方は、どうぞお知らせください。

神経質なヤッピー夫婦の犬は、やはり神経質な犬になってしまい、とっても可哀相なのでした。ああいう親(と子供)っているような気がします。

Best in Show 公式ページ

Best in Show imdb.com
# by Erika_Akane | 2005-02-12 06:32 | 映画(ビデオ・DVD)
パリ・オペラ座の怪人は実在した……「わたし」が、関係者の証言や随想録を引用しながら描き出す、オペラ座の怪人の恋と最期。

映画を見た後、どうしても気になって、「駄作」よばわりされている原作を読んでみました。旅行にいったり、その前後の始末でなかなか読書の時間がとれず、200ページの薄い本なのに、読了までに時間がかかりました。

かーなり時代かかっていて、話に入りにくいし、やたらに爆発(しそう)な、かつ引き伸ばす冒険談があったりして、「駄作」よばわりされるのも無理はないのですが、「いいとこ」はかなりよくて、本を置くことが出来ない部分も。

酷評が多い映画版のレビューで、笑ってしまうのが「怪人がハンサムすぎる」というもの。確かに映画の怪人は、マスクをしているかぎり、ラウルよりハンサムだし、マスクをとっても「あなた、自意識過剰なんじゃないの…」という感じなのですが、原作では本当に醜い!!(といっても見えるわけじゃないんですが、ほんとに醜くて恐い感じ。あまりにも醜いので実の母親にキスされたこともなかった――って、醜さとその悲しみがにじみでてません?)

I will play you Mozart, if you like, which will only make you weep; but my Duan Juan burns, Christine; and yet he is not struck by fire from Heaven.  (中略) You see, Christine, there is some music so terrible that it consumes all who approach it. Fortunately, you have not come to that music yet, for you would lose all your pretty coulouring and nobody would know you when you returned to Paris. (page 95)

映画かミュージカルで出てきたかどうか覚えてないのですが、怪人の名前はErik。自分のことを、「誰もErikの素顔を見ることはないのだ」とか、3人称で語ってしまうあたり、ちょっと笑えます。でも、怪人の苦悩・悲しみは、やっぱり本が一番よく味わえるような気がします。

クリスティンに結婚の承諾をさせた後(一応、彼女に選ぶ権利はあるのだけど、Noの場合、ラウルはもとより、オペラ座にいる観客たちが大爆発の犠牲になるという条件って…)、彼女に初めて(というか、生まれて初めて女性に)キスするあたり、涙なしでは読めません。

わたしが読んだのは、「wordsworth classics」の英訳版。(訳者の名前が見あたらないんだけど…なんなの、これ?)アマゾンには見当たらないのですが、表紙の絵が本で描写される怪人に似てるので(鼻がなく、痩せこけていて背が高い。昼間は目は穴のように見えるが、暗闇の中では猫の目のように黄色く光る)、ここにリンクをはっておきます。

The Phantom of the Opera amazon.com
# by Erika_Akane | 2005-02-09 00:02 | 洋書
ボクシングトレイナーのフランキー(クリント・イーストウッド)のもとに、マギー(ヒラリー・スワンク)がやってくる。ホワイト・トラッシュを自覚するマギーは、女子ボクサーなると決めている、31歳のウェイトレス。初めは相手にしなかったフランキーだが、マギーの決意に心を動かされ……。

わたしはボクシングには興味がないし、好きではありません。(ロッキーも見ていない)そんなわたしでも大感動。ボクシング嫌いの人でも一見の価値はあると思います。映画館で観る人はマスカラを控えめに。ハンカチとちり紙を忘れずに!(映画館の中は鼻をすする音でいっぱいでした)ユーモアもあるのだけど、最後は泣きに走ります。

ネタバレ(というか…)注意!!


登場人物(中心人物)たちが、みんな孤独で、過去を背負っていて、どちらかというと「負け犬」サイドで、そういう人たちが、ひっそりと寄り添っていく感じがいいです。

フランキーがマギーの熱意と決意に押されて、彼女の夢を実現していく過程も素敵なのですが、そんな彼女の頂点が打ち砕かれてからの終盤が圧巻。

トピック的に相当重いし、ラストはモラルとしてかなり難しい。(ボクシングだけに生きたマギー((とフランキー))の場合、こういう結末は仕方がない…と思いました。ただ、場合によっては、これはまずい)

ところで、わたし自身、「肉親の絆・愛」みたいなのは、あんまり信じていないのですが、それにしてもマギーの親兄弟はひどすぎ!!

Million Dollar Baby  英語公式サイト

Million Dollar Baby  imdb.com
# by Erika_Akane | 2005-02-08 03:06 | 映画(映画館)
遠距離恋愛だったガールフレンドと別れたばかりのアメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)は、列車の中で、フランス人学生のセリーヌ(ジュリー・デルピー)と知り合う。彼女と特別な結びつきを感じたジェシーは、ウィーンで一晩一緒に過ごすように説得する……。

土曜の夜にWネットワークで放映していたのを見ました。(F-wordは全て消去されていました)

試写会で続編の『Before Sunset』を見たので、「結局はセックスする」とか「6ヶ月後に会う約束は果たされなかった」とか分かりながらの鑑賞だったのですが――。

いいですねえ~。

二人が話しまくるのは続編と同じなのですが、二人とも若くて、歳をとってからの”bitter”な感じが少なくてよかったです。

個人的には、続編の『Before Sunset』よりも気に入りました。もっと若い頃に見ればよかった(せっかく、登場人物たちと同い年あたりなのに!)と後悔しました。(これが出た当時は、わたしも若かったわけですが、「距離」に「ディスタンス」と振りがなをふっているのが、ものすごく嫌だった←アホなわたし)

英仏堪能なジュリー・デルピーが、とっても素敵。

これはもう、老年期に入ってからの二人の再会ムービーも作ってほしいですね。(三人目の若いブロンド妻が浮気をしているのではないかと疑っているジェシーと、痴呆症の夫の介護に負われるセリーヌが、それぞれの配偶者が行きたがったためにやってきたラスベガスで偶然に再会!とか)

Before Sunrise  imdb.com
# by Erika_Akane | 2005-02-03 00:59 | 映画(TV)