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昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane
今年もよろしくお願いします。

といいつつ、「新年」という感覚が全くありません。

チャイニーズ・ニュー・イヤー(もうちょっと後)は、トロントあたりでは、結構大イベントとして祝われているのですが…。「正月」は、唯一、わたしにとって、ホームシックに似た感情を呼び起こされる時のような気がします。
# by Erika_Akane | 2005-01-02 05:24 | 雑感
恋人も、特に親しい友達もいないクロエは、休暇に出かけるにあたり、愛猫のグリグリを猫好きの独居老婦人マダム・ルネに預かってもらう。ところが、休暇から帰るとグリグリは姿を消していた。マダム・ルネのネットワークに助けられながら、クロエは猫を探し出そうとする……。

原題はChacun cherche son chat。フランス語、英語字幕。

とっても淡々とした映画で、こてこての『オペラ座の怪人』と比べると、ワカメの酢の物みたいな感じです。どちらも一応パリが舞台なんだけど。

クロエが、頑張ってやる気を出してバーに行った夜の災難ぶりが、いかにもありそう!!なのでした。ゲイの同居人に、「どうして、わたしはこんなに一人ぼっちなのかしら?」と問いかけるところでは、思わず涙。

これ、「犬が行方不明」だと、全然違うことになりそうですねえ。そもそも、犬を飼っている人々は、犬を通じて近所の人々とすでに親しくなっていませんか?(小犬をナンパの道具にする男性も多し!)猫を飼う人々は、その辺の温度がちょっと違うような気がしますが(わたしも猫派です。犬も好きだけど)、そうした微妙さがよく出ていたように思います。

When the Cat's Away 公式サイト

When the Cat's Away imdb.com
# by Erika_Akane | 2004-12-30 03:44 | 映画(ビデオ・DVD)

勝手にクリスマス休暇

にしてました。毎日見ていてくださったかた、本当にごめんなさい!

休暇中、グレイハウンド・バスの中で上映された映画を二本見たのですが、ほとんど音が聞き取れない状態だったし、あれこれと気が散っていたので、感想はパスします。

”White chicks”と”The Day After Tomorrow”。

”Day After Tomorrow"の必殺「Deep Freeze Wave」(勝手に命名)には驚きました。寒さから逃げるのって大変っていうか、あんなのあり??

グレイハウンド・バスって初めて乗りました!予想したほどもの哀しく(勝手にもの哀しい、寂しいイメージを思い浮かべていました)はなかったです。
# by Erika_Akane | 2004-12-29 10:45 | 雑感
1870年代パリ。オペラ座には、「怪人」と呼ばれる謎の存在についての噂があった。音楽的天才である怪人は、クリスティーヌという孤児を歌手として密かに訓練し、オペラの主役で歌うまでに育て上げる。しかし、クリスティーヌは青年ラウルと恋に落ち、彼女を愛してきた怪人は……。

舞台版ミュージカルの映画化(ミュージカルのまま)です。舞台版はかなり前にトロントで見たことがあります。忘れていたところが、ぐんぐん思い出されて、相当忠実に映画化!という気がしました。

舞台版に忠実に、tacky大炸裂みたいな部分もあるんですが、(白馬に乗って、クリスティーヌ救出に現れるラウル!墓石の上から飛びかかる怪人!傷を負うラウルはもちろん白いひらひらシャツを着用!!鮮血!辺りは雪!……などなどきりがないので止めます)もう、これはこれで、楽しまなきゃ損かも…。

告白しておかなければなりませんが、わたしはこの「オペラ座の怪人」というキャラクターに魅了されております。大好きな想像上の人物の中の一人です。天才的でありながら、深いコンプレックスがあり、ほとんど狂人で、危険で、大きな劇場の舞台裏および暗く入り組んだ地下道に住んでいる……って、とーってもfascinating!!これって、文型版マッド・サイエンティストみたいなアーキタイプなんでしょうか?

というわけで、この映画がよかったのか、そうでもないのか、はっきりいって、よく分かりません。(舞台版にかなり近いことは確か。ただし、怪人の悲しい過去がクリアなあたり、ちょっと違うかも)できれば、全然違う演出とか解釈とかパロディを見てみたい気がします。

オペラ座の怪人 日本語公式サイト
The Phantom of the Opera 公式サイト
The Phantom of the Opera imdb.com
# by Erika_Akane | 2004-12-22 02:38 | 映画(映画館)

So This Is Love by Gilbert Reid

民族間の抗争が続くボスニア。重傷を負ったイスラム教徒の兵士と、盲目の若いセルビア人女性が、物資不足の病院の片隅で一緒になる……Pavilion 24の他、イタリア、パリ、カナダなど、様々な地を舞台にした、様々な「愛」を考える8つの短編。

Pavilion 24、Soon We Will Be Blind(オンタリオ州の農場における、語り手の少女時代に起きた暴行未遂事件の回想)、Hey, Mister!(戦争カメラマンの体験)、The Road Out of Town(育った町を訪れた語り手が、少年時代に起きた不幸な少女の失踪を回想)が、よかったです。Pavilion 24は特に迫力と悲しさ、絶望感満点!これだけ変化にとんだ舞台設定が出来るのってすごいですねえ。

それにしても、映画・ラジオ・TVのプロデューサーで、外交官(?)としてロンドンやローマで働いたことがあり、経済学者(?)としてパリで働き、シシリーでは大学講師をし、様々な映画祭の審査員もしてきた……という、すさまじくマルチ・タレントな作者Gilbert Reidの経歴って、一体???

So This is Love 出版社のサイト
# by Erika_Akane | 2004-12-20 11:26 | 洋書