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昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

Ripley’s Game (2002) 邦題不明

イタリアの大屋敷で静かに暮らすリプリー(ジョン・マルコビッチ)。地元のフレーム屋のジョナサンに「(リプリーは)金はありあまるほどあるが、趣味が悪い」と言われたのを根に持ち、地道に働いてきたジョナサンに、大金とひきかえにマフィアを暗殺するようにもちかける……。

ヨーロッパで美しいものに囲まれて暮らすリプリーの生活は、イタリア滞在中のレクター博士の生活に似ているような……。(お互いに趣味が悪いとか言いあいそうですが)とにかく、イタリアの美しい風景を見ているだけでもいい感じ。

一緒に見た人は、「つまんない」といういう感想でしたが、良心って何なのだろうというか、正しいこととそうでないことの境目はどこにあるのだろうとか、いろいろ考えさせられました。(もうすぐ病気で死ぬと分かっている時に、マフィアを殺して、愛する人たちのためにお金を残そうとするのって、どうでしょう?)

真っ当な人間を悪の道へひきこみ、無垢を崩壊させ、その苦悩を観察するリプリー。ジョン・マルコビッチの存在感が圧倒的です。

ところで、わたしがヨーロッパの警察だったら、この映画には腹を立てそうです。これだけゴロゴロ人が死んでも、関係者に捜査の手が伸びてこないって、あまりにも無能に見えません?

Ripley’s Game 公式サイト

Ripley’s Game  imdb.com
by Erika_Akane | 2004-11-17 00:45 | 映画(ビデオ・DVD)