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昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

The Da Vinci Code ~Special Illustrated Edition~ by Dan Brown

講演のためにパリを訪れていたハーバード大学教授ロバート・ラングドンは、夜中、フランス人刑事に叩き起こされる。その晩、ラングドンと会う約束をしていながら現れなかった、ルーブル美術館の学芸員長(っていう肩書き?偉い人)Jacques Sauniereが、美術館の中で殺害されていたという。死に至るまでの数十分の間に、Sauniereは自らの身体と血を使って、不可解なメッセージを残していた……。

話題になっていた『ダ・ヴィンチ・コード』、何となく乗り遅れてすねていたのですが、Special Illustrated Editionなるものが出たので、図書館でゲットして読みました。もしまだ読んでいない方がいらしたら、このバージョンは本当におすすめ。「モナリザ」、「最後の晩餐」から、ルーブルのピラミッド、Cilici BeltというOpus Deiの僧が使う、自らを痛めつけるための装具まで、痒いところに手が届くように、綺麗な写真で見せてくれます。(かなり重たいので、ベッドで読むのは結構辛いですが)

教養たっぷりのエンターテイメント!です。真剣なキリスト教徒(特にカソリック)か、真剣なPaganのほうが、のめりこめると思いますが、なんとなくな仏教徒でも十分に楽しめました。最後まで読むと、作者はアンチ・クライストとかではなく、ごく良識的な基盤に立っているのだな~というのも伝わってきます。

ストーリー的には――ソフィーがお祖父さんと10年間も絶縁状態になった理由が弱いのが難。(フランス人って、そういうのには寛容なんじゃないの?って偏見でしょうか…別にフランス人じゃなくても、今時、そーんなに潔癖な若い子が…)

トム・ハンクスがラングドンを演じる映画版も楽しみなのですが、本を読まずに映画を見ても分かるような作りになるのでしょうか?この本では、面白げな知識の詰め込みを受けるところに悦びを感じたのですが、それって、映画ではどうするの??と興味が尽きません。

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by Erika_Akane | 2005-02-21 09:15 | 洋書