昨夜見た映画、今日読んだ本のレビュー。


by Erika_Akane

生きる (1952)  洋題 To Live

30年間市役所で働いてきた市民課長渡辺は、胃癌で余命がいくらもないことを知る。献身的に育ててきた息子の心は遠く、世俗的な「享楽」に身を沈めてみても今一つピンとこない。市役所の部下であった、生気に満ちた若い女性を羨んでその秘訣を聞くと「ただ働いて、食べているだけ」と答えられる。渡辺課長は、休んでいた自分の仕事に戻り、小さな公園の建設に残された時間を費やす…。黒澤明監督。

ブログを始める前に試写会で観たMy Life Without Me(邦題「死ぬまでにしたい10のこと」死ぬまでにしたい10のこと公式ページ地元なのでサラ・ポリーが来ていました。←自慢)と同じ設定だなということに、後になって気付きました。印象はかなり違います。

「生きる」の場合、「社会のために何かをすることによって、人間は初めて『生きる』ことが出来る」というメッセージがこめられているような気がしました。(一緒に見た人は、全然違うメッセージを受けたようです。わたしは社会のために何かしようなんて考えたこともないので、こんなメッセージを受け取ってしまったのかもしれません…)

ところで、医者がはっきりとガンを告げないことに、カナダ人は激しく疑問を感じていました。「正確な病名を告げないのは違法じゃないの?」「財産の整理が出来ないのは困る」「誤診だったらどうするの?訴訟が出来ないのでは?」「自分の人生をコントロール出来ないなんて…」

そうよねえ。
大学入試の小論文練習で、「末期ガンの宣告はすべきか」とかいう課題を見たことがあるのですが、あの頃から「告げるべきではない」派の論点が理解できなかったわたしにも、納得のいく答えを返すことは出来ないのでした。
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by Erika_Akane | 2004-04-22 21:47 | 映画(ビデオ・DVD)